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オープンダイアローグ - 「精神医療の新時代」『現代思想 2016年号』より

冒頭の、
精神科医 斎藤環さんと、
臨床哲学村上靖彦さん
の対談だけでも読んでほしい。

特に、
厚労省の役人と、
自治体で生活保護を担当してる職員たちに。

精神科に通い始め薬漬けにされて10年。
その間に読みまくった精神医療、心理療法の本よりも、
腹に落ちたし、
道が開けた感じがする。

日本におけるオープンダイアローグの
推進者である、精神科医 斎藤環さん。

訪問介護に立ち会う臨床する哲学者、村上靖彦さん。

この2人の、
オープンダイアローグと、
ラカンを媒介におこなわれる、
現在主流の精神医学の批判。

今ちまたに溢れる、
認知行動療法
マインドフルネス
を使ったセルフセラピーのやり方を書いた本は、
精神科に通ってない人には効果的でも、
私のように精神科医に薬漬けにされた
人間には、
限定的な効果しかもたらさない。

一言触れてるだけだけど、
今大流行りのマインドフルネスは、
カルト化をもたらす危険を孕んでいる
ということは多くの人に知ってほしい。

マインドフルネスは、
精神療法ではなく
宗教なんじゃないか?
と思ってた私は膝を叩いた。
技術としての瞑想は大事だけど、
それをマインドフルネスという言葉で
くるむことにいかがわしさを感じてた。

だから私は、
マインドフルネスの本を読む代わりに
ヨーガの本を読むようになった。
同じ宗教なら歴史のあるヨーガの方が
信用できる。
さすがにタントラ仏教の瞑想は、
余計なものが多すぎる。

以下、対談からいくつか抜粋。

「薬で何とかしようという状況は限界がみえてきていて、新薬開発は頭打ち」

「これまで精神医学は『治癒とは何か』について積極的に語ってこなかった」

「これからは統合失調症も対話可能な存在とみなすほうにシフトせざるをえない」

「オープンダイアローグの場合は、いわゆるコラボレーティブ・アプローチの発想から、『異常体験』も『強い興味と好奇心をもって聴く』ということが強調されており、それは本当に重要」

「毎回幻聴の話を詳しく聴くと、彼自身が自分で解釈を始める」

「個人精神療法だと、ほとんど自動的に二者関係の権力構造のなかの共有になってしまいます。(中略)それが複数でやると、本当の意味で共有になる」

「個人精神療法というものが制約と副作用の多い文化」
「治療チームでネットワークを、修復するという発想の方が遥かに効率がいいし、うまくいく」

「巻き込まれても安全なのはチームだからであって

これ以上ブログに書くのは過剰引用なので終了。

少しでも引っかかるものがあった人は、
もう四年以上前の雑誌なので、
図書館で借りて読んでください!