21世紀版「ベムがいっぱい」
21世紀版の「ベムがいっぱい」を書いた人はいるのかな?
今なら、科学的な説明もなく安易に使われてるナノマシン だろう。
地球の近くを通過しようとした異星人の宇宙船が、
突如制御不能になり、地球に不時着。
地球人の攻撃と勘違いした異星人が地球人を殺しまくる。
そこに銀河パトロールの宇宙船が現れ、攻撃をやめさせる。
調べてみると、
宇宙船の内部に使われてるナノマシンが
無数のゴミに覆われていた。
ナノマシンを覆ってるゴミを調べてみると、
SF小説に限らず、アニメや実写映画や漫画に出てくる科学的に説明のできないナノマシンが実体化したものだった。
当然、機能しないゴミばかり。
地球人が意図していないとはいえ、
実際に宇宙船が壊れたのは、地球人の責任。
かといって地球人にそれを弁償する科学力はない。
その代わりに、
科学的に説明できないナノマシンを考えた
作家やクリエーターたちを、
すべて皆殺し。
今後、地球時間の一年に一回監視に来て、
また科学的に説明できないナノマシン が創造されてたら、
有無を言わさず地球の生物を全て消滅させると警告。
銀河パトロールの宇宙船は、
壊れた宇宙船を曳航して地球を去る。
で、帰りの船の中。
銀河系の文明惑星ではナノマシンの開発はすべてやり尽くしていて、
新しいナノマシンを開発する余地はなくなってた。
銀河パトロールの隊長
「開発されたナノマシンを全て地球人に
伝えておくべきだったかな?」
副長
「技術を与えることは地球人のためになりませんよ。
それに見せしめに全員処刑したのに、
懲りずに実現不可能なナノマシンを創造するほど
下等生物とはいえ、そこまで馬鹿じゃないでしょう」
一年後、
地球上の生物はすべて消滅してましたとさ。
めでたしめでたし。
完