サヨナラCOLOR
昔のblogのarticleのrepost.
2005年6月頃から9月にかけて書いたarticleの編集版.
ちなみに、このときのユーロスペースは移転前。
移転後は観やすくなってる。
また、映画"サヨナラCOLOR"は、原ひさ子さんの遺作でもあります。
とってもかわいくていい役で、かわいくていい演技をしています。
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竹中直人監督によるSUPER BUTTER DOGの"サヨナラCOLOR"をモチーフにした映画。
竹中さんの前で永積タカシさんが"サヨナラCOLOR"歌った時に映画のイメージが浮かんできたそうだ.
やっぱり"サヨナラCOLOR"って好きな人が多いんですね.
私も好きな曲best 10 に間違い無く入るほど好きな歌です.
そのために"grooblue"も買っちゃったし.
元々は、小泉今日子さんがカバーしてるのを聞いて好きになったのがきっかけ。
去年武道館でおこなわれた"アースデー・コンサート"でも小坂忠さんと高野寛さんとで2人で歌ってた。
小坂さんは自分のコンサートでも歌ってるそうです.
このコンサートにはハナレグミも参加してたんで、一緒に歌ってくれればもっと良かったけど.
2005-9/17 ユーロスペース
公開から1ヶ月経ってるけど、いまだに満員.
満員の時は、ユーロスペースでは最前列に座るべきという鉄則を忘れていた。
おかげで、1列前、2列前、3列前の人の頭で画面の2割ほどが見えなかった.
映画としては、まあまあかな.
映画の構成やショットには目立った欠点もないし、竹中さんの演技も良かった.
海のシーンや病院の屋上のシーンのショットは、きれいだったし、映画の合間合間にちょっとしたシーンが挟まれる構成も好きだ.
でも、ストーリーでどうしても不満に思うことがある.
主人公がヒロインのために命を犠牲にするところだ.
ラストで、ヒロインが入院してきた時にはすでに手遅れの状態になっていたらしいことが分かって、何とか納得できたんだけど、それまで映画を観てる間はどうしても自己犠牲のところが気になってあまり気分はよくなかった.
私は相手だけじゃなくて、自分のことも大事にするべきだと思っている.
どうしても自分を犠牲にしないと、相手が助からないということなら、自己犠牲もありえると思う.
だけど、自分の思い込みだけで自己を犠牲することは、その思いを相手に押し付けて自己満足してるようで、どうしても我慢がならない.
相手が自分のために自分の命を投げ出したということがわかった時に、残された者は果してどう思うだろうか.
そのことを悔いて残りの人生を過ごすことになるんじゃないだろうか.
そういうことを考えながら、映画を観ていた.
ラストのウッチャンが演じる同僚の言葉ですでに主人公は手遅れの状態だったことが分かって、納得はできた.
この映画は何といってもエンディングのテーマ曲。
ハナレグミと忌野清志郎のduet versionの"サヨナラCOLOR".
SUPER BUTTER DOGのoriginal versionも小泉今日子versionも好きだけど、このハナレグミ+忌野清志郎versionが一番いい.
当然映画が終った後は、そのままタワーレコードに行って、サントラを買いました.
CDジャケットもいいけど、CD のプリントがすごく良いです.
データ買いじゃなくて、CD を買った方がいいっすよ.
最初どこが"サヨナラCOLOR"に影響されているのか分からなかったけど、歌詞の内容というより、歌の中の語り手の相手の女性に対する「視線」にinspireされたのだろう.
正直、もっときれいで大きなスクリーンで観たかったよ.
その方がこの映画の魅力をもっと引き出せたはずだ.
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