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"私が愛したウルトラセブン"と上原正三と金城哲夫

1993年にNHKで放送された市川森一脚本のドラマ "私が愛したウルトラセブン"。

"ウルトラセブン"の製作現場に沖縄問題とベトナム戦争をからめたドラマ。

(*20年前に1回観ただけなので、以下に書くことは正確じゃないかもしれない。)

特に印象的なのは、仲村トオル演ずる沖縄出身の脚本家。

単純に宇宙人をセブンに倒させるような脚本を書くことができない。セブンに倒される宇宙人をどうしても沖縄人に重ね合わせてしまう。
そして結核(多分)を患い、病床に伏せる。

このようなドラマの中での描かれ方から、私はこの脚本家は、若くして死んでしまったか、もしくは架空の人物だと思っていた。

ところが今回調べてみて、仲村トオルが演じた脚本家のモデルは、上原正三という脚本家で、若死にどころか、多くの日本の子供向け特撮ドラマやアニメのメインライターをつとめた、日本の代表的脚本家の一人だということを知った。

実際、セブンでも多くの脚本を手がけてるし。

あの"帰ってきたウルトラマン"の名作(奇作) "怪獣使いと少年"の脚本もこの方が書いたもの。

金城哲夫さんも、これまでは、円谷プロの脚本家の中でも異彩を放っている人、演出家で言えば実相寺昭雄さんにあたるような存在、という勝手な印象だった。
だけど、今回調べてみて、円谷プロの中心的な存在だったということを初めて知った。