菊地秀行『ラビリンス・ドール - 魔界都市迷宮録』
昔のblogのarticle(Sep/2007)のrepost.
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"<新宿>の良心"、人形娘を主人公にした「魔界都市」シリーズ.
話的には、『魔界都市ブルース』の主人公を"せつら"から人形娘に変えただけ、という感じなので、『魔界都市ブルース』が好きな人には楽しめると思う.
"せつら"は、4編中最後の1編の冒頭にちょっと出てくるだけ.
あとがきを読んで意外だったのは、ひどゆき先生があまり人形娘を気に入ってなかったということ.
せつらの「第3の人格」を止める役割を任されるぐらいなのだから、ひどゆき先生もお気に入りだと思ってたんだけど.
まあ、「魔界都市」シリーズの登場人物で、せつらの「第3の人格」を止められるようなキャラは、それこそ"<新宿>の良心"と言われる人形娘しかありえないとも思うけど.
あと、表紙や挿絵が末弥画伯に戻っていたのは、とても嬉しかった
最後に、一つだけ気になったことが.
場面転換の時は一行あけるのが普通だと思う.
だけど『魔界都市ブルース』の前作を読んだときにも気になったのだけど、一行間を空けることもなくいつのまにか場面が変わっていて戸惑う箇所があった.
多分、意識的にやってるんだよね?
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