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小説

格闘小説家 夢枕獏の死、いや、物語師 夢枕獏の死

『新・餓狼伝 巻ノ五 魔拳降臨編』 を読んでショックだった。この巻をもって、 リアル格闘小説『餓狼伝』は終わった。『餓狼伝』のような 出来るだけリアルに留まろうとする格闘小説は、 多分世界にこれだけだろう。 それが夢枕獏ファンの誇りだった。それが…

江戸川乱歩『押絵と旅する男』

昔のblogのarticle(2005-1/23)のrepost. -------------------- start -------------------- 10年ぶりに読んだ.10年前同様、読むと映像が鮮明に頭に浮かぶ。 映画になるために生まれたような作品だ.語り手は役所広司ってのは10年前に思いついたんだけど、"押…

22歳の時に書いた夢枕獏作品が好きな理由

昔のblogのarticle(?)のrepost.22歳の春、大学4年の時、ある出版社への就職の応募書類に書いた文章。 -------------------- start -------------------- 最も影響を受けた本は、夢枕獏さんの描く物語だ.彼の本の中から一冊を選ぶのは難しいが、あえてあげる…

菊地秀行『ラビリンス・ドール - 魔界都市迷宮録』

昔のblogのarticle(Sep/2007)のrepost. -------------------- start -------------------- "の良心"、人形娘を主人公にした「魔界都市」シリーズ.話的には、『魔界都市ブルース』の主人公を"せつら"から人形娘に変えただけ、という感じなので、『魔界都市ブ…

江戸川乱歩『影男』

昔のblogのarticle(2004-11/12)のrepost. -------------------- start -------------------- 昭和30年発表.あまり評判は良くないみたい。今までのideaの焼きなおしで、storyにまとまりがないそうだ.でも私は結構好きだし、last以外は破綻してるとは思えない.…

それがそこにあるから

昔のblogのarticle(2005-2/14)のrepost.夢枕獏『神々の山嶺』の上巻を読み終わった時の感想。 -------------------- start -------------------- Title: それがそこにあるからこの本には、確かに「生きる」ということがある.精神的・肉体的に限界に近かった…